■「波形メモリ音源」ってなに?
サウンド制作ウラばなし ファミコン編に続きまして、波形メモリ音源編のスタートです。
そもそも「波形メモリ音源」ってなに?ってことですよね。
1980年代にナムコのアーケード基盤やNECのPCエンジンの音源として採用されていたのが有名ですが、その名の通り「波形」を「メモリ」に入れて鳴らす音源でしょう?ということです。
PCM音源に似ているんですが、80年代のハードウェアですから、大きな波形を扱えるわけもなく、Wikipedeiaによれば32バイト程度の波形が扱えるということなので、ピアノの音色をリアルに再現するとかボイスを再生するとかはまずできません。
一言で言うと「超性能が低いサンプラー」みたいなものですかね。
印象的にはPSGに毛が生えた程度の音ですがファミコンよりは多彩な音が出るといった感じです。
カタログIPオープン化プロジェクトでIPが開放されているタイトルの中では、ナムコ初期のアーケード作品が多くあるのですが、それらには「波形メモリ音源」が採用されており、ファミコン音源とはまた違った味わいのサウンドを奏でているのです。
・パックマン
・ギャラクシアン
・ギャラガ
・マッピー
・ディグダグ
・ゼビウス
・スカイキッド
・ドルアーガの塔
・ドラゴンバスター
超ド級の名作ばかりです。
さぁ、名作たちの耳コピを開始することにしましょう。